⚽清水エスパルス GK権田「来年も共に戦いたかった」 “守護神”が退団あいさつ
今季限りで清水を退団することを発表した元日本代表GKの権田が熊本戦後のセレモニーで、サポーターに向けてあいさつした。昨年の段階で、クラブから今季限りで契約を更新しないことを告げられていたと明かし、「1年1年クラブのためにできることをやってきた。濃い4年間だった」と振り返った。 今季最後の3試合はメンバー外だったため、最後にユニホーム姿を見せようと57番のユニホームを着てマイクの前に立った。「J1に上がって落ちないチームにすることを目指してきた。まだ足りない部分はあるが、種はまいた」と来季以降の選手とスタッフに託した。「来年J1で、エスパルスで戦いたかった」と声を詰まらせながら語ると、サポーターはこの日一番の拍手を送った。 主将を務めてJ2降格を味わった2022シーズンと比べ、今はスタジアム全体が応援してくれる雰囲気に変わったと感謝。「これからもスタジアムをオレンジで埋め尽くして」と期待した。 自身が不在の3試合は沖と猪越がゴールマウスを守り、無失点。同じGKの梅田、阿部の名前も挙げ、「ラストの3試合は素晴らしい結果を出してくれてうれしかった」と同僚をたたえた。 熊本戦で公式戦デビューを飾った猪越は「笑顔で送り出すためには勝利が必要だった。自分たちに伝えてくれた経験を来年以降に生かすのが権田さんへの礼儀」と気を引き締め直した。秋葉監督は「常に高い目標を持ち、スタッフも成長させてくれた」と功績をたたえた。
静岡新聞社