（ブルームバーグ）： イスラエルは14日、レバノンからミサイルの集中砲火を新たに受けたと発表した。前日にはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラによるドローン（無人機）攻撃でイスラエル兵士４人が死亡するなど、両国間の国境を越えた戦闘が激化している。

イスラエル国防軍（ＩＤＦ）によると、レバノンから90発の飛翔（ひしょう）体が飛来し、その後、イスラエルの中心部全域でサイレンが鳴り響いたという。多くの人々が防空壕（ごう）に駆け込んだが、中心部を狙ったあらゆる脅威は迎撃されたとした。

ヒズボラは13日、イスラエルのハイファ南方の野営地を攻撃し、同国の兵士４人が死亡、50人余りが負傷した。ヒズボラによる国境を越えた攻撃としては少なくとも過去１年間で最も破壊的なものの一つとなった。

一方、レバノン保健省は、首都ベイルートからかなり北方に位置する人里離れた地域エーデンをイスラエルが14日に空爆し９人が死亡したと発表した。イスラエルはレバノンでの攻勢を拡大している。

ヒズボラの攻撃は、イスラエルがヒズボラの指導者やミサイル貯蔵庫を数週間にわたり攻撃してきたにもかかわらず、ヒズボラによるイスラエル国内の少なくとも40キロメートル圏内への攻撃が依然として可能なことを示している。ＩＤＦは国境を越えて戦車や部隊を派遣しており、同地域の丘陵地帯の村や密林が主戦場となっている。

ＩＤＦはまた、１年余りにわたって戦闘が続いているパレスチナ自治区ガザ北部で、イスラム組織ハマスに対する攻撃も強化している。ハマスが運営する同地区の保健省は14日、過去24時間で62人が死亡したと発表した。

原題：Israel Under Fire From Hezbollah as Cross-Border Battle Worsens（抜粋）

--取材協力：Sherif Tarek Abouzid、Dana Khraiche.

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