ソフトバンクグループは2276億円の赤字 投資損益改善で赤字幅は大幅減少
ソフトバンクグループ(SBG)が13日発表した令和6年3月期連結決算は、最終損益が2276億円の赤字となり、3年連続で最終赤字を計上した。ただ、世界的な株高に支えられて投資損益が改善したことで、赤字幅は前年同期の9701億円から大幅に減少した。後藤芳光最高財務責任者(CFO)は記者会見で、人工知能(AI)関連の投資や事業をさらに強化させていく考えを示した。 最終赤字には、ドル建て負債を抱える中で円安が進行し、為替差損として7031億円の損失を計上したことなどが響いた。 一方、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じた投資による損失は1672億円(前年同期は5兆3222億円)と大きく減少した。投資先のAI関連企業などの株価上昇が寄与し、後藤氏は「途方もない改善だ」と胸を張った。 また、後藤氏は「大変順調に成長した1年だった」と振り返りつつ、AIが今後社会に与える影響は大きくなると強調した。