逆転でのCS出場へ、川崎ブレイブサンダースの野﨑零也に生まれた覚悟「停滞している時、自分が打破したい気持ちは持っています」
「やっと少しはチームを助けられるようになっているのかな」
23日の試合後、野﨑はシーズン終盤に向けての意気込みをこう語っている。「やっぱりニックや祐眞さんが点を取れない時に、誰が点を取っていくのか。ベンチポイントも大切ですし、ウイングの日本人が得点に絡んでいかないと上位相手に勝てないです。でもディフェンスも僕の強みとしてあるので、ハッスルしてチームを盛り上げていくことも変わらずにやっていきたいです」 そして、「オフェンスが停滞している時、自分が打破したい気持ちはすごく持っています」と話すように強い覚悟を持っている。この意識は、シーズン序盤とは明らかな違いがある。 「加入した当初は、ニックや祐眞さん、外国籍選手が点を取れるから、自分はディフェンスをやっていれば大丈夫かなという思いもありました。でもスタッツを見て、彼ら以外にも得点を取らないといけない、自分がオフェンスでもけん引していきたいという気持ちがどんどん芽生えています」 24日は3得点と不発に終わったが、20日の三遠ネオフェニックス(36勝9敗、中地区1位)戦、そして23日と野﨑は続けて15得点以上をマーク。気持ちの変化は実際のプレーにも現れている。そして、「やっと少しはチームを助けられるようになっているのかな。そんな感じです。ゲームクローズの場面は、ベテランの方々が出ていますが、そこに割って入れるような選手になっていきたいです」とさらにチームに貢献できる選手になりたいと力強く語る。 辻直人の移籍以降、川崎は2番、3番ポジションにおける日本人の得点力がオフェンスにおける課題となっている。そして野﨑は、この問題を解消できる力を持っていることを示している。逆転でのチャンピオンシップ出場へ向け、川崎は野﨑が持ち味をより発揮できるようなオフェンスを推し進めていくべきではないだろうか。
鈴木栄一