警部が部下殴る「誕生日祝われ照れくさくて」 停職1カ月の懲戒処分
誕生日のプレゼントを渡してくれた部下を殴ったとして、大阪府警は4日、地域部第2方面機動警ら隊の男性警部(52)を傷害容疑で書類送検し、発表した。起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。同日、警部を停職1カ月の懲戒処分とした。 警部は「祝ってもらった高揚感と、照れくささから殴ってしまった」と話しているという。 監察室によると、今年8月26日、府内の居酒屋で警部の誕生日を祝う飲み会が開かれた。同じ隊の計6人が参加し、40代の男性巡査部長がプレゼントを渡したところ、警部が拳で1回、巡査部長の左あご付近を殴ったという。巡査部長は打撲などのけがを負った。 警部が勤務中に複数の部下らに「アホ」「ボケ」などと暴言を浴びせていたことなども踏まえ、府警は懲戒処分とした。警部は12月4日付で辞職したという。 ■部下に絞め技かけた巡査部長「こらしめようと」 また府警は同日、柔道の稽古中に部下に絞め技をかけて、けがを負わせたとして、豊中南署地域課の男性巡査部長(38)を傷害容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。 巡査部長は8月16日、署の道場で稽古中、20代の男性巡査に対し、寝技で首を絞めるなどしてけがを負わせたという。巡査部長は「横柄な態度が気に入らなかった。稽古でこらしめようと考えた」などと話しているという。 府警の津川浩徳・監察室長は「職員の指導教養の徹底を図り、再発防止に努める」とのコメントを出した。(光墨祥吾)
朝日新聞社