今場所改名の琴桜 Vならず「悔しいですね」来場所リベンジ誓う「この気持ちを忘れず」
「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館) 新小結大の里(二所ノ関)が12勝3敗で初優勝を果たし、1差で追いかけていた大関琴桜(佐渡ケ嶽)には優勝のチャンスが巡ってこなかった。 今場所から横綱だった祖父の名を継ぎ、「琴ノ若」から「琴桜」に改名。大きなプレッシャーのある中、初日は黒星と前半戦は力を発揮できなかった。それでも尻上がりに調子を上げ、1横綱2大関が休場した荒れる夏場所の優勝争いをけん引。この日の千秋楽では、大の里が敗れた場合の条件付きで決定戦の可能性を残していた。 悲願の初Vは届かなかったものの、結びの豊昇龍(立浪)戦は小手投げで快勝し、大関として夏場所を締めくくった。「悔しいですね」と本音を漏らしつつ、「自分が強くなればいいだけ。歯がゆい相撲、雑な相撲が多かった。しっかり修正して、この気持ちを忘れずにつなげていきたい」と前を向いた。