侍ジャパン、一回打者8人の猛攻 メジャー通算33試合右腕をKO
ラグザス「第3回WBSCプレミア12」2次リーグ(22日、日本-ベネズエラ、東京D)大会2連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」打線が、序盤から束になってベネズエラに襲い掛かった。2次リーグに入り2試合続けて全く同じスターティングメンバーで臨み、一回から打者8人の攻撃で一挙3得点を先取した。 前日21日の米国戦で2本塁打を含む3安打7打点と大暴れした小園(広島)が、一回1死から右中間を真っ二つに破る二塁打で出塁。続く辰己(楽天)が左翼フェンスを直撃する適時二塁打を放った。17日のキューバ戦で右腕に死球を受け救急搬送された3番打者が、復帰後初打点で全快をアピールすると、4番森下(阪神)も中前適時打で続いた。 ベネズエラ先発のピントは、2017年に米大リーグのフィリーズで25試合に登板。今季古巣で5年ぶりにメジャー復帰を果たし、通算33試合の登板経験がある右腕だ。1次リーグでは2試合に先発し、計10回を投げて無失点。チームのA組首位通過に大きく貢献し、満を持して日本戦に登板してきた投手を、侍打線がアウト1つしか取らせずにノックアウトした。 今大会は主軸として期待された村上(ヤクルト)、岡本和(巨人)らのコンディション不良による出場辞退が相次いだ。首脳陣が試行錯誤しながら、形になってきた侍ジャパンが大会連覇へとひた走る。(浜浦日向)