沢口愛華 夏の主演ドラマで下ネタ連発の女子大生を熱演! 自宅の本棚には小説がぎっしり【写真あり】
キュートなルックスと健康的なメリハリボディで、“令和のグラビアクイーン”として活躍。女優としては8月11日スタートのドラマ『サバエとヤッたら終わる』(TOKYO MX)で、地上波連続ドラマ初主演と快進撃を続ける沢口愛華(21)が、芸能界に足を踏み入れたのは、中学3年のときに受けたオーディションがきっかけだった。 【画像あり】沢口愛華の写真をもっと見る 「アイドルや女優になりたいというより、自分でお金を稼いで、好きな本を買うための手段だったんです」 当時、沢口家はおこづかい制ではなく、ほしいものがあったら両親に言って買ってもらう必要があったという。しかし、両親に言いたくない本とはどんなジャンルの本だったのだろうか? 「おもに小説ですね。中学1年のときに国語の先生からすすめられて読んだ、東野圭吾さんの『秘密』がめちゃくちゃおもしろくて、一気に本にハマりました。有川浩(現・有川ひろ)さんの作品はほぼすべて読みましたし、高校生になってからは、太宰治や夏目漱石が大好きでした」 娘がそういう本を読みたがっていたら、両親は喜んで財布の紐を緩めるのではないかと思うのだが……。 「どんな本を読んでいるかって、自分の内面を全部、知られるようで、思春期のころはなんだかイヤだったんですよ。誰にも言わずに本を買いたかったんです」 今回、ぎっしりと本が詰まった本棚から選んできてくれたのは、上京してすぐに買ったという文芸誌と、文章を書くための指南本。 「文芸誌は、手に取る機会がない作家さんの作品と出会えるのでときどき買います。さまざまな作家さんの私小説が収められたこの本で、初めて村上龍さんを読んだんですけど、ほかの作品も読みたくなっちゃいました」 もう1冊は、2022年から月刊誌で連載しているエッセイの執筆に行き詰まったときに、知人から贈られたもの。 「それまで私は、文章を書くことを重く考えすぎていたと思うんです。なんというか、すごい人がすること、みたいな。だから自分の文章のつたなさとか、そういうことばかりに気持ちがいってしまって……」 どんなふうに書いたらもっと上手に書けるのか。何を書いたら読者に喜んでもらえるのか……。 「でも、タイトルを見た瞬間にハッとしたんです。そうなんですよね、自分が読みたいものを書けばいいんです!」 肩の力が抜けてからは、エッセイを書くことが楽しくなり、作家のエッセイ本を読む機会も増えた。もちろん、小説は大好きで、いつも頭のなかで情景や登場人物の顔を思い浮かべながら読むという。 「台本も、最初に読むときは完全に読者として楽しんじゃいますね。『あらら、このコったらこんなことしちゃうの!?』なんて(笑)。だけど、いざ演じる立場として読み直してから、怖さが出てきました。みなさんの頭のなかにあるサバエに、私はなれるのだろうか? と」 サバエは自称Hカップの巨乳で、平気で下ネタを口にする大学生。撮影に入る前に、ロングヘアを切って原作のサバエと同じヘアスタイルにした。しかし、これまで小説の実写化を読者、視聴者の立場で観て、いろいろ感じてきただけに、葛藤があったという。 「自分が漫画原作を実写化する立場になってわかったのは、同じ作品を読んでも、感じ方は人それぞれだということ。読み手によって、サバエの声やしぐさのイメージは微妙に違っていて、ドラマ作りにはその答え合わせをするようなおもしろさがあることに気づいたんです」 ――私は、私がイメージするサバエをやる。 そう心に決めて臨んだ撮影では、共演者やスタッフみんなで作り上げる喜びがあったという。 「サバエにキャスティングしていただいたのは、私がこの体つきだったからというのも大きいと思うんですよね。胸が大きいと、好きなお洋服が似合わなくてショックだったりとか不便なこともありますが(笑)、この体に産んでくれた親に感謝しています」 両親からプレゼントされた最強ボディと、これまで読んできた多くの本からもらった知識や感情表現が、女優・沢口愛華を支え、前に進む力となっている。 さわぐちあいか 2003年2月24日生まれ 愛知県出身 2018年に「ミスマガジン2018」でグランプリを受賞。以降、グラドルや女優として活躍。おもな出演作は映画『札束と温泉』、ドラマ『東京彼女』『不適切にもほどがある!』など。 写真・中村 功 取材&文・工藤菊香
週刊FLASH 2024年8月13日号