三谷幸喜氏 志村けんさんが「古畑任三郎」出演を断った真相明かす
脚本家の三谷幸喜氏(63)が13日、生バラエティー番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)に初ゲスト出演。1994年に始まり2006年で完結したドラマ「古畑任三郎」シリーズ(フジ系)の知られざる制作秘話を明かした。 【写真】田村正和さんと並ぶSMAP 警部補の古畑任三郎(故・田村正和さん)が、ゲスト演じる犯人のトリックやアリバイを崩し、事件の真相を解明していく刑事モノ。まずゲストの俳優が決まり、どんな犯罪を犯してもらおうかというところから脚本づくりは始まったという。ゲスト俳優は「僕のリクエストもあるし、局側から『是非この人でやりたい』っていうのもあった」。 三谷氏は「僕が想定して(脚本を)書いていた俳優さんが、台本読んで『いや、ちょっとこれはできない』ってNGになったことはある」と明かした。それが99年4月の特番「黒岩博士の恐怖」の黒岩役だった。 「志村けんさんにオファーしたんです。プロットを聞いて『これは面白そうだね』って言ってくれたんだけど、実際台本を読んだらちょっとセリフがあまりにも多すぎて、『これはちょっと僕には無理だ』って言われて、断られちゃって…」 志村さんが他界した4年前、三谷氏は「スケジュールの都合でダメになった」と話していたが、実際はセリフ量の問題だった。 「じゃ誰にしようか」となり、「『ケン』繋がりでじゃ緒形拳さん(故人)にしよう」となり、緒形さんが黒岩役を演じた。「実際は志村けんさんのつもりで(脚本を)書いてるから、肛門におみくじ詰めるとか、なんかそういう(シーンもあった)」と三谷氏は説明。緒形さんがよくぞ出演を快諾してくれたと当時を振り返った。 福山雅治が車椅子の化学者役でゲスト出演した第3シリーズ第8話(99年6月)については「福山さんの場合は局側からオファーが、『(脚本)書いてくれ』って言われて、じゃ福山雅治さんに何をやってもらおうかっていって、で、あの時なんか化学者の…『ガリレオ』よりだいぶ前なんですけど、僕が最初に…」。東野圭吾氏の推理小説が原作で、福山の代表作「ガリレオ」(07年、フジ系)より8年も前、福山を学者役で起用していることに、三谷氏はドヤ顔だった。
東スポWEB