厚生年金を「月額30万円」受給する人は何割？現役時代の年収いくらで達成できるのか試算してみた
少しずつ老後資金の準備を進めよう
本日は厚生年金「月額30万円以上」を受け取っている人の割合について紹介し、月額30万円以上を受け取るための、現役時代の年収目安について見てきました。 実際に自分の年金受給額を試算してみると、年金だけで生活を維持できると感じる方は多くないかもしれません。物価の上昇や生活費の変動も考慮すると、年金収入だけでは不安を感じる方が多いのも納得です。 もし「年金だけでは不十分かもしれない」と感じたら、自分自身で老後資金を準備することが大切です。老後資金は早いうちからコツコツと貯めるほど、目標金額に到達しやすくなりますが、住宅ローンの返済や子どもの教育費といった目の前の出費に追われ、思うように貯蓄が進まないという方も多いでしょう。 そんな時は「資産運用」を取り入れるのも一つの方法です。たとえば、iDeCo（イデコ:個人型確定拠出年金）を活用すれば、毎月少額から老後資金を積み立てていくことが可能です。iDeCoの大きな魅力は、運用によって資産を増やせるチャンスがあるうえ、掛金が所得控除の対象となる点です。 ただし、資産運用にはリスクが伴います。運用成績によっては元本割れの可能性もありますが、長期的な視点で運用し、投資対象を分散することでリスクを軽減することが可能です。 老後の不安を解消するためには、貯蓄だけでなく、資産運用などの多様な手段を活用することが大切です。自分のライフスタイルやリスク許容度に合った方法を見つけ、少しずつ老後資金の準備を進めていきましょう。 ※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
足立 祐一
