鳥取・用瀬で「さんぽ市」 陶芸家・きむらとしろうじんじんさんの野だても
「いなば用瀬宿横丁さんぽ市×トットリ式屋台楽宴プロジェクト2024」が11月17日、用瀬駅周辺で開催される。(鳥取経済新聞) 【写真】陶芸家の「きむらとしろうじんじん」さん(写真提供=用瀬宿活性化委員会) 地域の伝統や文化、歴史が残る宿場町である用瀬のいろいろな場所に出店し、参加者が町を巡りながら土地の魅力を感じてもらうために開くという同イベント。実行委員の松本豪平さんは「このイベントはもともと、『トットリ式屋台楽宴プロジェクト』という鳥取の中心市街地で開かれていた地域活性化イベントがきっかけ。2013(平成25)年に用瀬を含む4カ所で開催し、翌年も開催することになった。同じタイミングで用瀬のまちづくりを担う実行委員会が立ち上がったので、鳥取大学の学生やイベントのスタッフと協力して企画し、今のイベントの形になって10回目を迎える」と振り返る。 当日は雑貨やハンドメード、飲食、DJ、ワークショップなど40以上の出店者が集まる。目玉は、国内外を旅しながら活動する陶芸家の「きむらとしろうじんじん」さん。絵付けをした茶わんを焼き、その場でお茶を楽しむ野だて(お茶絵付け=2,500円)を開く。 現在、地域おこし協力隊隊員で、用瀬に移住し、同イベントに参加する堺泰樹さんは、2013年の開催時にスタッフや出店者として参加していた。堺さんは「地域活性化のイベントとして当時参加していた自分が10年後に移住することになり、まさにこの土地の魅力を感じた一人。用瀬は小道に流れる川や以前は商業でにぎわっていた文化などがあり、その雰囲気が非常に魅力的。この土地の記憶や風景などを味わってもらえれば」と話す。 松本さんは「自分も東京から移住してきて店をやっているが、当時は自分の店くらいしかなかった。ただ、このイベントを通して出店してくれた人たちを中心に、この町の良さや『ここで店や事業をしてもいいんだ』ということに気付いてくれていて、今では用瀬に5店以上ができている。街の良さや雰囲気を残しながらも、確実に変化が起きているのがうれしい。なかなか立ち寄ることのない用瀬の魅力を、じんじんさんの野だてや出店をきっかけに味わってもらえれば」と話す。 開催時間は10時~日暮れ。小雨決行。
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