エムポックスの重症化しやすい新タイプ、英で新たに感染者2人確認
[ロンドン 4日 ロイター] - 英健康安全保障庁(UKHSA)は4日、エムポックス(サル痘)ウイルスの新しいタイプ「クレード1b」の最初の感染者と接触した家族2人の感染を確認したと発表した。これで確認された感染者は3人となった。 ドイツ、スウェーデン、インド、タイでも検出されているクレード1bは、2022年に世界的に流行した「クレード2」に比べて重症化しやすいとされる。 UKHSAは、一般市民への感染のリスクは引き続き低いとした上で「エムポックスは非常に感染力が強いので、濃厚に接触している家庭内で感染者が出ることは想定外ではない」と述べた。 先週、ロンドンでクレード1bの最初の感染者が確認された。エムポックスが流行しているアフリカの国に渡航歴があり、専門病院に移送された。新たな感染者2人も専門医の治療を受けている。 アフリカ疾病対策予防センター(CDC)のデータによると、アフリカ19カ国では感染が疑われる人が4万8000人余りに上っており、年初来の死者数は1048人に達した。アフリカ大陸では感染者数が前年比で500%増となっている。