【あの日のスタメン】巨人・斎藤雅樹の11連続完投勝利 1989年7月15日
1990年代に巨人の三本柱の1人として名をとどろかせたのは、「ミスター完投」という異名ももつ、斎藤雅樹さん(以下、投手)。いまだ破られていないプロ野球記録を保持しているのはご存じでしょうか? 【動画】現“大エース”の菅野智之投手のメモリアル登板「平成生まれ初の100勝」 それは11試合連続“完投”勝利という記録。1989年の5月10日から7月15日までの斎藤投手の快進撃でした。 実は斎藤投手は5月10日の3日前、5月7日に広島戦で先発登板していました。しかし、初回に3失点し、2回表に代打を送られ、31球で降板となりました。 しかし、10日には、大洋相手に中2日での先発登板。7回まで1失点に抑えますが、4点リードで迎えた8回に1点差まで詰め寄られるも、9回まで投げきり、完投勝利を収めるタフネスぶりを発揮しました。 その後も自責点2以下の完投を続けた斎藤投手。7試合目となる6月16日の中日戦は延長10回の完投勝利でした。そして、7月8日の大洋戦で収めた9回2失点の完投勝利で、1978年に鈴木啓示投手が打ち立てた10試合連続完投勝利に並びました。 迎えた7月15日。初回に篠塚和典選手、クロマティ選手、岡崎郁選手、そして井上真二選手の4連打で3点リードをもらった斎藤投手はヤクルト打線を3安打に抑え、9回99球、いわゆる“マダックス”での完投勝利で記録更新を自ら祝いました。 この11試合での防御率は投球回100に対し、自責点10と防御率は0.90。シーズンを通しては30試合に登板し、うち21試合を完投した斎藤投手。防御率は1.62と素晴らしい成績を残しています。 ▽斎藤投手の11連続完投勝利(1989年) (投球回、自責点)★完封 5月10日 大洋 5-4(9回、2点) 5月17日 中日 5-2(9回、2点) 5月24日 ヤクルト 6-1(9回、1点) 5月30日 大洋 7-0(9回、0点)★ 6月4日 阪神 10-0(9回、0点)★ 6月10日 ヤクルト 6-0(9回、0点)★ 6月16日 中日 2-1(10回、1点) 6月24日 阪神 3-1(9回、1点) 7月1日 ヤクルト 10-1(9回、1点) 7月8日 大洋 7-2(9回、2点) 7月15日 ヤクルト 6-0(9回、0点)★