神戸から能登へ、思い寄せ 阪神大震災29年、絶えぬ祈り
6434人が亡くなった1995年の阪神大震災発生から29年となった17日、兵庫県内では午後も各地で追悼行事が続き、遺族や市民らは犠牲者をしのび祈りや花をささげた。「1.17のつどい」が開かれた神戸市中央区の公園「東遊園地」では、能登半島地震の発生時刻の午後4時10分にも人々が黙とうし、被災地へ哀悼の思いを寄せた。 神戸市須磨区の主婦嵐春菜さん(28)は元日、金沢市の実家に帰省中に能登半島地震に遭遇。実家に被害はなかったが津波警報が出て小学校に一時避難した。阪神大震災の約2カ月後に生まれ、これまで震災について深く考えることはなかったが、自分のこととして考えるようになったという。