小学生が自衛隊の災害派遣活動を学ぶ 陸上自衛隊金沢駐屯地
大規模な災害に備え自衛隊の活動を通し防災意識を高めます。 陸上自衛隊金沢駐屯地で、小学生が隊員の仕事を体験しました。石川県宝達志水町では、災害時に命を守る行動を子どもたちが学ぶため、2023年から小学4年生の授業に、自衛隊の職業体験を取り入れています。 【写真を見る】小学生が自衛隊の災害派遣活動を学ぶ 陸上自衛隊金沢駐屯地 この日は、樋川小学校と志雄小学校の児童合わせて44人が、災害派遣された時の現場対応などを学びました。 自衛隊員 「1つ目は油圧式カッターといいます。みなさん言ってください」 子どもたち 「油圧式カッター」 油圧式カッターは、車のドアノブをこじ開けたり、硬い物などを切断したりするのに使います。 ■土のう作りやテントの設営も体験 続いて土のうの作り方。 自衛隊員 「どれくらい硬くなるか触ってみて」 子どもたち 「かった、え、かった。すげえこれ」 台形の形に叩いて整え、耐久性を上げます。 また、テントの設営にもコツが… 自衛隊員 「垂直に入れちゃうとこのまま引っ張られるとスポって抜けちゃうよね」 くいは「斜め」に打ち込むのがポイント。 災害現場で想定される活動を目の当たりにした子どもたちは・・・ ■防災を身近に感じて 子どもたち 「(土のう)を叩いた時に触ってみたら石みたいに硬かったから、これ作るの大変なんだなと」「自衛隊の人がやっていたらすごく早くて、一気にできてすごいと思った。他の人を助けてみたいなってちょっと思った」 宝達志水町 藤井博樹 危機管理監(元自衛隊一等陸佐) 「(大災害が起きた時に)やっぱり言われるのは『こんな災害が起きると思っていなかった』ということが多かったので。実際に能登半島地震で活躍したような人たち、あるいは物を見てもらって、防災を身近に感じて意識を高めてほしいと期待している」 元日の地震により、宝達志水町でも2000棟近い建物に一部損壊以上の被害が出ました。 町では今後も、防災力の向上につながる取り組みを続けていきたいとしています。
北陸放送