トヨタ・三菱電機など喜びの声…技能五輪国際大会、2028年は愛知に決定
国際展示場、悲願かなう
2028年に開催される第49回技能五輪国際大会の開催地に愛知県が決まったことを受け、愛知県の大村秀章知事は「今回2回目の挑戦で、28年の愛知大会を勝ち取ることができて大変うれしく思う」と述べた。同大会を愛知で開催したいとの思いから、愛知県国際展示場(常滑市、アイチ・スカイエキスポ)を建設したと明かした。 現在、仏リヨンで開催中の第47回大会には、愛知県も立候補したが、落選した経緯がある。大村知事は4年後に向けて「技能アスリートが光輝き、世界の舞台で活躍できるようにしたい」と意気込みを語った。 愛知県はトヨタ自動車やデンソーをはじめ、製造業が集積し、日本のモノづくり産業の中心地ともいえる。「日本の産業や経済を支える若い技能者を盛り上げていこうという機運を高めたい」と決意を新たにした。またモノづくりを支える人材育成についても「企業や若者ととともに盛り上げたい」(大村知事)と述べた。 さらに4年後に開催される愛知大会に向けて、「最高の競技環境で最高レベルの大会になるようにしっかり準備したい。その上で日本の技能アスリートが大いに輝き、羽ばたくことを期待する」と語った。 一方、厚生労働省の三浦靖政務官は「世界各地から訪れる選手や応援団に最高の体験を提供できるように、国として責任を持って全力を尽くしたい」と意気込みを示した。また、「子どもたちが若手技術者の技能に触れる良い機会になるため、その点についてもしっかり支援していきたい」とも述べた。