岡田彰布コラム「いよいよ始まった後半戦 優勝のカギは『引き分け』にあり。優勝争いを抜け出す条件は、最後は投手力の差になっていく」
セ・リーグの優勝確率はT40%、G40%、S20%
後半戦、セの3チームから抜け出すには投手力やと思うわ。特に3チームの中で後ろが一番しっかりしている阪神かな。あとは負けていてもいかに引き分けにするかもポイントよ[写真=石井愛子]
この夏、実は大きな夢を見させてもらった。すでに始まっている高校野球夏の甲子園。その前の大阪大会でオレの母校、関大北陽高が頑張ってくれた。ベスト4に進出し、ホンマ、甲子園は目の前に……。準決勝は大阪桐蔭高と激突。もちろんオレは球場で見守った。白熱した展開で進み、関大北陽高に勝つチャンスはあった。しかし、最後、力尽き敗戦。夢は絶たれた。 もし決勝に進んでいたら、興国高との戦いであった。オレが高校3年のとき、決勝で敗れた相手。まさに因縁の対決になるところだっただけに、ホンマに悔しかったよね。だけど、多くのOBを沸かせてくれて、ありがとう。後輩たちの奮闘に拍手を送り、来年、夢の続きを見せてもらいたいものだ。 2年ぶりの夏の大会だ。テレビでずっと観戦している。独特のムードは変わらない。観衆が制限されている中、甲子園ならではのビッグプレーが飛び出す。愛媛代表、新田高の外野手の超ファインプレーなど、ひょっとして甲子園だから生まれたものではないか。やっぱり、ここは特別な舞台。あらためてそれを感じ、最後まで思い切り戦ってほしいと願うのである。 その甲子園の前にはオリンピックで日本代表が見事に金メダルを手にした。日本はホンマ、見事な戦いを続けた。劣勢でもあきらめない姿。ここというところでの集中力は素晴らしかった。打線もよく打ったし、最後は・・・
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週刊ベースボール