“ポイ活疲れ”した超倹約家が明かす「5つの落とし穴」 実は気づきにくいデメリットとは
■199円の無駄な出費 本来は14回乗車で3935円利用、5%還元で195ポイント獲得、差し引きで3740円分(3935円-195ポイント)だったところを、16回乗車で4375円利用、10%還元で436ポイント獲得、差し引きで3939円分(4375円-436ポイント)となり、獲得ポイントは増えたが、結果として199円の無駄な出費が生じていた。のりさんは後悔しきれない様子でこう振り返る。 「もちろん事前に納得して乗車したのですが、本来は発生しなかったはずの無駄な出費が増えたことに変わりはありません」 普段利用しないコンビニのキャンペーンなども、「本来発生しないはずの出費」を誘発しやすい。その際、「ポイ活疲れ」が判断を鈍らせる一因になる、とのりさんは指摘する。 「ポイ活で疲れている人は、ポイント目当ての余計な買い物が増えてしまっていないか、見直してください。『このキャンペーンに乗っかることで余計な買い物が増えないか』と冷静に考える必要があります」 三つ目は「出費をコントロールされ、ストレスがたまる」こと。例えば、「曜日限定」や「日付限定」のポイントアップキャンペーン。水曜日はファミマで買い物をして、土曜日は西友で買い物をして……とこだわり始めると、自分が本当に必要なタイミングで買うことができず、「無駄な買い物」が増えがちになる。また、ポイントアップキャンペーン以外の日に買い物をすると、「損をした気分」になるため余計なストレスがたまってしまう。 四つ目は「費用対効果(コスパ)が悪く、時間の浪費になる」こと。これはWebアンケートや商品モニターなどの案件をこなすことで報酬がもらえる「アンケートサイト」と呼ばれるポイントサービスに多い。のりさんは主に学生時代に小遣い稼ぎのつもりでさまざまなサービスに手を出し、コスパの悪さを実感したという。 「多くは時給換算で100円程度でした。コスパが悪く、時間の浪費になります」 五つ目は「ポイントを貯めること」が目標になってしまう点。倹約家ののりさんは「銀行預金通帳」や「ポイント通帳」を眺める時間が好きだった。たまったお金やポイントは、自分の努力を表す数字だと考えていたからだ。