「ジェームス号」来年運行へ ── 大井川鐵道「きかんしゃトーマス」と走る日も(鉄道ライター・伊原薫)
静岡県内を走る大井川鐵道はこのほど、SL「きかんしゃトーマス号」の2015年運行スケジュールを発表しました。同鉄道では今年6月に、アジアで初めてとなる「きかんしゃトーマス号」の運行を開始。「きかんしゃトーマス」のライセンスを保有する株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツとの全面的なパートナーシップの下、C11形蒸気機関車が「トーマス」そっくりに装飾されました。計55日間にわたって運行された列車は指定席が瞬く間に完売、多くの子供たちの満面の笑顔を乗せて走りました。あの列車が、来年6月から10月まで再び見られるのです。そして、7月から8月には「ジェームス号」も走ります。
2015年は合計74日間で運転、「ジェームス号」も誕生
発表によると、2015年は6月7日(日)から10月12日(月・祝)にかけて、週末や夏休みを中心に合計74日間で運転。ダイヤは新金谷10:38発→千頭11:51着、千頭14:10発→新金谷15:27着の1日1往復となります。 さらに今年は「トーマス号」に加え、赤い車体が特徴のテンダー式機関車「ジェームス号」の登場も発表されました。 こちらは7月11日(土)~8月28日(金)にかけて合計16日間で、同じく1日1往復が運転されます。このうち、7月11・12日と8月27・28日は「トーマス号」「ジェームス号」の両方が運転され、「ジェームス号」の30~40分後を「トーマス号」が追いかける形となります。
指定券の購入方法は先着順から抽選制に
今年の運行ではあっという間に指定券が完売となったことを受けて、来年の運行では購入方法を先着順から抽選制に変更。乗車日の125日前の14時からその翌日の13時まで、大井川鐵道ホームページの専用メールフォームで受付を行い、抽選の上で2日後にメールにて結果が通知されます。 例えば、初日となる6月7日(日)乗車分の受付は、125日前である2月2日(月)の14時から翌3日(火)の13時までとなります。 なお、来年の運行からは乗車料金が変更され、これまでの「運賃(大人1,720円)+SL急行料金(大人800円)」から、「運賃(大人1,720円)+トーマス・ジェームス料金(価格未定)」となる予定です。 来年・2015年は「きかんしゃトーマス」の原作絵本が出版されてから70周年となる節目の年ということで、様々な記念行事も検討されています。ジェームスも加わってさらにパワーアップする「きかんしゃトーマス号」、今から期待大です。