「我慢するところは我慢しながら」「個人的にも1勝目は早く欲しい。ただ…」ソフトバンク、小久保監督の一問一答
◆ソフトバンク全体練習(28日、京セラドーム大阪) ソフトバンクの小久保監督が29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)に向けて、意気込みを語った。主な一問一答は以下の通り。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 ―開幕前日の心境。 「よく聞かれますけど、あまり変化はないです」 ―現役時代と1軍監督での違い。 「比較的キャンプ、オープン戦と順調に来たので、逆に順調すぎて怖いというか。多くのけが人が出たりとか、計算した選手がいなくなったりとかがあれば、もっと不安になったと思うんですけど、比較的そこがない状態でのスタートなので。慢心することなく、引き締めてという、そっちの方がウエートを占めています」 ―監督ならではの心境。 「選手の時は自分の1本目のヒットや1本目のホームラン、あとは初勝利ということに全集中できたけど、監督になればもちろん目先の1勝は大事ですけど、年間を通して優勝するのが大きな目標になるので。優勝するチームでも50敗ぐらいするわけですから。そういうところで、仕事としては全く違いますね」 ―3連覇中のオリックスが相手。 「ホークスが優勝を逃している3年で優勝していたのがオリックスさんなので。今のホークスの力がどれぐらいかというのを試せる。チャレンジできるいい相手だと思う。もちろんチャレンジャーとしていくというのは選手たちには伝えていますし、選手たちも常勝と言われた時代から今はチャレンジャーという気持ち。向かっていきたいと思います」 ―開幕投手を託した有原への思い。 「昨年の実績を見ても今年のキャンプからの状態、仕上がりを見ても、彼に託すというのは僕もそうでしたけど、コーチ、チームメート、ファンも納得の選手だと思う。いいスタートを切れるように。彼はあまり結果を気にせず、キャッチャーミットをしっかりめがけて、チームのため、ファンのため、自分のために投げてほしいと思います」 ―有原の仕上がり。 「開幕投手でかなりプレッシャーがかかる調整をしたと思うが、ちゃんと状態も上がっています。ただ、彼の場合は1年間離脱することなく、ローテーションで回ってもらいたい1番手の選手なので。明日はいきなりかなり多い球数を投げさせるということではなく、年間を通して考える1試合にしたいので。まっさらなマウンドに1番最初に上がるピッチャーが有原なので、チームを代表して投げてほしいです」 ―開幕戦の重み。 「監督1年目なのでね。だから個人的にも1勝目は早く欲しいなと思いますよね。ただ、明日のゲームプランもあるので、プランから外れるような選手起用はしないと決めています」 ―楽しみな選手は。 「野手陣はある程度、固定できるメンバーでスタートできそうな。控え選手はほぼ左打者の守備固めと代走という選手しかいないんですけど。彼らにとってみれば、プロ公式戦、1軍で初めて経験する子たちばかりなので。独特の雰囲気をしっかり味わってもらいたいと思います。投手に関して言えば、オスナにつなぐというのが、勝ちパターンに一番大事なところなので、彼にいい形でつなげられる、そういうゲームプランをしていきたいと思います」 ―長いシーズンををどう戦うか。 「チャレンジャーとしてパ・リーグの頂点を目指すことは全く変わりないですし、あとは選手の成長。もちろん勝利もなんですけど、成長も考えながら、我慢するところは我慢しながら、その選手の伸びしろがどこまであるか、というのを見極めるシーズンにしたいと思います」
西日本新聞社