学校の制服や体操服が少しずつ値上げされているので買い替えが負担です。安く抑える方法はないのでしょうか?
学校生活で必要な、制服の購入にかかる費用を抑える方法はあるのでしょうか。指定の体操服や制服は、学校への入学時にそろえるケースが多いです。 しかし、在学中に体型に合わなくなったり、劣化したりで買い替えをすることも出てくるでしょう。本記事では、少しでも家計の負担を抑えるために国が行っている取り組み、制服を安く購入するためのコツについて紹介します。
学校制服の価格に対する国の取り組み
学校制服の価格は、通学する学校によって幅がありますが、総務省の「小売物価統計調査」によると、2023年3月の男子用学校制服は3万5788円、女子用は3万4026円です。 2022年3月は男子が3万5563円、女子が3万4295円、2021年3月は男子が3万4416円、女子が3万2235円と少しずつ値上がりしています。体操服のデータはありませんが、相場として3000円前後、ジャージ上下で1万円程度かかるようです。こちらも、2022年頃から値上げされているケースが多くみられます。 そこで、国の機関である公正取引委員会は、保護者の経済的負担を軽減するために、制服など学用品の価格に対する活動に力を入れています。 実態調査を通じて、業界の取引慣行の是正や制度の見直しを進めて、価格やサービスの競争を促す活動を行っています。平成29年11月には、公立中学校の制服取引の実態について調査を実施し、競争政策の観点から提言をしました。提言の効果により、学校の制服の平均価格は提言未実施の学校よりも低くなりました。 また、令和2年においては、愛知県豊田市の県立高校6校の制服を販売する業者に対して、独占禁止法違反で排除命令を出しました。その影響で、豊田市では制服販売店の行動に変化がみられたのです。制服の価格カルテルが消滅し、全国平均よりも制服価格が下落しました。 公正取引委員会は、今後もさらなる価格競争を促すために、制服販売店だけでなく学校への取り組みを強化すると表明しました。さらに、価格競争の促進を制服だけでなく、その他学用品についても進めるとしています。 こういった取り組みで制服価格が下がるのは喜ばしいことですが、購入費用を抑える方法を知ることで、さらに費用負担を減らすことも検討してみましょう。