過去にも酷い反則攻撃で騒動に… 王者リネールがツシシビリとの2年前からの軋轢を仏放送局で暴露!「再会は気まずいものになる」【パリ五輪】
畳の上での“乱闘騒動”の発端はすでに2年前にあったようだ。 仏メディア『Le Parsien』が現地8月4日、柔道男子100キロ超級で金メダルを獲得したフランスの英雄テディ・リネールが、同準々決勝で対戦したジョージアのグラム・ツシシビリとの因縁を仏放送局『フランス2』で暴露したと報じている。 【動画】2022年CLでツシシビリが後方からリネールをなぎ倒すシーン リネールとツシシビリを巡っては、現地2日に行なわれた男子100キロ超級の準々決勝で対峙した際、リネールの一本勝ちが宣告された直後に、ツシシビリが彼の頭上にあったリネールの体を蹴り上げ、さらには倒れ込んだリネールの顔に掌を押し付けるという前代未聞の行動で物議を醸した。これによりツシシビリは失格となったが、一方では、一本勝ち直後のリネールにツシシビリを煽るような言動もあったとされ、互いに畳の上でのリスペクトを欠く言動が招いた結果との見方もあった。 そんななか、『Le Parisien』によれば、リネールは仏放送局『FRANCE2』の番組「Quelle Jeux」のなかで、ふたりの間にはすでに「大きな論争」があったと暴露したとしている。それは2022年11月に行なわれたヨーロッパクラブ選手権(チャンピオンズリーグ)でのこと。リネールは所属するパリ・サンジェルマン(PSG)の一員として敵地ジョージアでツシシビリと対戦したが、この時も彼はツシシビリから二度にわたる反則攻撃を受けていたというのだ。 リネールは番組内で、「ツシシビリは試合が停止されている状態にもかかわらず、後ろから私を攻撃してなぎ倒した。普通なら失格だ。そして、その前にも私の膝を交差させるかもしれないテクニックを使った(禁止されている軸足への攻撃)」と語ったという。 当時、いったんはツシシビリの勝利とされたものの、後日フランス柔道連盟の抗議が認められ、国際柔道連盟はツシシビリを反則負けにしている。こうした経緯があったことで、リネールは「彼は私が彼に与えた美しい一本が気に入らなかったのだと思う!」と見解を述べ、今後ツシシビリからの挑発には応えたくないと回答したという。 同メディアは、「彼らの次の再会は気まずいものになる危険がある」とし、また別の記事では、「(2022年当時は)PSGの勝利はならなかったが、リベンジはシャン・ド・マルスの畳の上で行なわれ、より名誉ある舞台で大人の勝者と上品ではない敗者に分かれた」と痛烈に指摘している。 構成●THE DIGEST編集部
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