【ハイライト動画あり】少ないフェーズで、両チーム合わせて12トライ。攻め合いは、明大が僅差で東海大に勝つ
今季は東日本大学セブンズで活躍すると、春季交流大会の全5試合に出場して8トライと活躍した。 プレースキックも正確。「春は多くの選手たちの可能性をみたい」と言っていた神鳥裕之監督へのアピールにも成功した。
前半終了間際にトライを奪った東海大のWTB堀田倭(ほりた・やまと)も、この日が公式戦初出場の2年生だった。 長崎海星から入学した2年生の11番は、右ラインアウトからの攻撃を仕上げた。逆のWTB中川湧眞のライン参加で乱れた相手防御ラインのアウトサイドで取り切った。
26-12と明大がリードして入った後半も、両軍の攻める姿勢は変わらなかった。 先手は4分の東海大。明大のアタックをトライライン寸前で止めると、すぐに反撃。逆に敵陣ゴール前でPKを得ると、ラインアウトからのモールで5点を追加した。
26-17と差が縮まった試合は、その後、交互にトライを奪い合う展開となった。 19分の明大は、スクラムで圧力をかけてPKを獲得。敵陣深い位置でのラインアウトからモールを組み、途中出場のSH登根大斗がインゴールにボールを置いた。 坂本のコンバージョンキックも決まり、スコアは33-17となった。
残り20分で最終スコアは40-38だから、最後の最後までお互いの攻める意思が衰えなかったのは明らかだ。 ここから明大が1トライ、東海大が3トライを追加した。
この日の合計12トライは、その多くが少ないフェーズで挙げたものばかりだった。 もちろん、その得点機に至るまでにプレーを継続した結果ではあるのだが、セットプレーからの攻防、特に防御に関して修正点は多くあるような気がする。
東海大の木村季由監督はこの試合の戦前、「現時点の力をすべて出して、目指すところとの距離を知ることが大事」と話していた。 どのチームも、春に露わになった課題を夏合宿で修正することになる。
田村一博