高松紋平柿10万円 プレミアム、6年連続 金沢で初競り
かほく市特産「高松紋平柿(もんぺいがき)」の初競りは29日、金沢市中央卸売市場で行われ、最高等級の「プレミアム」1箱(6個入り)に6年連続で10万円の値が付いた。 初競りには約600箱、2・7トンが並んだ。1個300グラム以上、糖度16度以上のプレミアムを2年連続で落札したフルーツ坂野(金沢市)の坂野浩章社長(44)は「震災や猛暑で苦労された生産者を思い、この値段を付けた。落札できてホッとしている」と笑顔を見せた。 JA石川かほくによると、夏場に好天に恵まれたため、昨年よりも1~2割増の約70トンの出荷を見込んでいる。今季から成熟を抑制して鮮度を保つ技術「スマートフレッシュ」を導入し、12月ごろまで石川県内や関東、関西の市場に出荷する。 競りに先立ち、油野和一郎かほく市長、JA石川かほくの西川一郎組合長、高松紋平柿生産組合の池田昌健組合長があいさつした。