"実力派"ナポリタン7選 具材、ソース、パスタにこだわりアリ!
『レストランケルン』@虎ノ門
自慢のデミグラスでコクと深みをアップ色褪せぬ老舗の味 創業は虎ノ門で1960(昭和35)年。一昨年に近代的なオフィスビルのレストランフロアに移転し、装いも新たに第2幕をスタートしたけれど、初代から引き継いた料理への想いと時代を超えて愛される味は健在だ。 ナポリタンも創業時から変わらぬメニューのひとつ。まず具材には食べ応えも重視して、たっぷりの薄切りにしたウィンナーに加えて鶏肉もイン。 前日に茹でて1日寝かせた麺と一緒にケチャップで炒めてフィニッシュ……、かと思いきや最後の仕上げに1週間かけてコトコト炊いた自家製のデミグラスをさっと絡ませる。 ウィンナーナポリタン1320円(昼は1200円) 艶めくソースをまとったそれをひと口食べれば、トマトの甘みや酸味にデミグラスのコクとホロ苦さ、さらには具材自体の旨み、いろんな味と風味が合わさって、モチモチのソフトな麺と見事にマッチ。 60年以上経った今でも色褪せない洒落た味わいにフォークを運ぶ手が止まらなくなる。 [住所]東京都港区西新橋1-1-1日比谷フォートタワー2階 [電話]03-6550-9742 [営業時間]11時~14時半(14時LO)、17時半~21時半(20時半LO) [休日]土・日・祝 [交通]地下鉄銀座線虎ノ門駅9番出口から徒歩3分
『東都グリル』@築地
エビがゴロッと入る本格ソースのナポリタン この店で"ナポリタン"といえば具材はエビで、一方ハムを使うのが"イタリアン"。ちょっと不思議なネーミングの理由は今だにナゾだと初代の娘さんは笑って答えてくれた。 店の始まりは東京五輪の前年昭和38(1963)年で、当時はハイカラな洋食レストラン。築地市場に仕入れにやってくる料理人や仲買人など、食のプロにもたいそう親しまれ、今まで歴史をつむいできた。 常連のリクエストに応じてメニューはどんどん増えてゆき、今じゃ酒のつまみになる刺身や小鉢なんかも置いていて、ざっと数えても100を超す(!)。 ナポリタン850円 そうそう、冒頭のナポリタンに話を戻すと、ソースはじっくり炒めた香味野菜に、煮詰めたトマトピューレとケチャップを合わせた本格派。軽やかな甘みとまろやかな酸味がエビの風味をしっかり立たせてくれている。 モッチリとした麺とエビのプリプリ感が口の中で響き合う、食感のコントラストも楽しんでほしい。 [住所]東京都中央区築地6-22-4東水ビル地下1階 [電話]03-3542-2088 [営業時間]8時~18時(17時45分LO)※火・金は~20時(19時15分LO)、水~15時(14時45分LO)、市日の水10時~15時(14時45分LO)、土7時~15時(14時45分LO) [休日]日・祝 [交通]地下鉄日比谷線築地駅1番出口から徒歩6分