ウェルズCEO、投資銀行の拡大に意欲-機会「すぐ目の前にある」
(ブルームバーグ): 米銀ウェルズ・ファーゴのチャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は、同行は投資銀行業務を「極めて的を絞った方法」で拡大していると述べた。
シャーフCEOは29日、銀行業界の会議で、引き受けとアドバイザリーの能力を強化する機会は「すぐ目の前にある」と指摘。ウェルズ・ファーゴは既に顧客への融資でリスクを負っているが、他社ほどの収入を得ていないと述べた。
シャーフ氏は2019年にウェルズのCEOに就任して以来、米4位の銀行としてウォール街での存在感を高めることを目指している。CEOとして最初に取り組んだことの一つは、法人・投資銀行事業を独立した部門に分離させて自身の直属とし、ジョン・ワイス氏を責任者に据えることだった。今月に入ってからは、JPモルガン・チェースに長年勤めたフェルナンド・リバス氏を採用し、ワイス氏と並ぶ法人・投資銀行部門の共同責任者とした。
シャーフ氏は「法人・投資銀行を立ち上げると言っていた人々がその方法を誤り、ひどい結末を迎えるのをわれわれは目にしてきた。われわれはそれが何を意味し、何が正しいのかをしっかりと理解している」と発言。ウェルズ・ファーゴはこれまでよりずっと幅広い取引に関与し、より多岐にわたる方法で収入を得ることになるだろうと述べた。
原題:Scharf Says Investment-Bank Opportunity ‘Staring Us in the Face’(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Hannah Levitt