<土屋太鳳>「百合子の心の傷はあまりに深くて」 「海に眠るダイヤモンド」第4話での演技への覚悟を語る
第2話で大型台風が来ても避難せず神に祈る母、寿美子に、百合子が「浦上の上にだってピカは落ちたんだよ!」と言い放ったシーンが反響を呼んだ。寿美子を演じる山本未來さんの印象は? 「凛とされていてストイックな一方で、とてもおちゃめで明るくて、よく笑うすてきな方でした! お母さんと百合子の間には歴史がありますけれど、撮影はクランクインから比較的すぐの時期でしたし、お母さんとのやり取り自体は少ないため、お会いして数回で難しい場面に取り組んだのですが、常に私のことを気遣ってくださり、本番になれば本気で『そこに実在している人』として思いっきりぶつかってくださいました。本当に感謝しています!」と振り返った。
◇普段仲の良い杉咲花との気まずいシーン「正直なところつらかった」
プライベートでも仲が良い朝子を演じる杉咲さんとの再共演について、2人の気まずそうなシーンを撮影して、「杉咲花ちゃんは役者さんとしても人としても大好きだし、普段は何気ないことを話して笑っていることが多いので、もどかしい関係性を演じるのは正直なところつらかったです。役によっては待ち時間を含む日常から距離を離すことが必要な場合もありますが、今回はそれをしませんでした。なぜなら、百合子はもともと朝子が大好きだからです。杉咲花ちゃんの目を見れば自然と気持ちが湧いてきたので、とても安心して撮影に臨んでいました」と友人として、第一線で活躍する俳優同士ならではの絆が感じられる胸の内を明かした。
最後に、第4話の放送を楽しみにしている視聴者へ向けて、「気持ちとしてはたくさんあるのですが……たくさんあり過ぎて、言葉では伝えきれません。そして、この第4話には、言葉で伝えきれないさまざまなことが描かれ、込められていると思います。百合子を通して、この時代を必死で生きてきた方々への感謝と尊敬と込めました。そして、生きようとなさった方々、生きることができなかった方々への祈りと、2度と繰り返してはならないことへの怒りや願いを込めました。どうか受け取ってください」と締めくくった。
長崎で8月を過ごすそれぞれが心に抱く思いや、幼なじみたちの確執がひも解かれていき、物語が一気に動きだす第4話。百合子を含む70年前の人々の思いを描く場面に注目したい。