【プレビュー】チーム状況は対照的。4戦勝ちなしと苦しむ5位C大阪と初の3連勝を狙う2位神戸が激突! | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月11日から12日にかけて第13節が開催。ヨドコウ桜スタジアムでは、セレッソ大阪とヴィッセル神戸の”上位対決”が行われる。 ●【動画】FC東京 松木玖生インタビュー『更にチームの価値を高めたい』
4試合勝ちなしと苦しむ5位のC大阪と連勝中の神戸という対照的なチーム状況の中で”関西ダービー”が行われる。 C大阪がここに来てもがき苦しんでいる。開幕から8戦無敗と好スタートを切り、一時は3年9か月ぶりの首位にも浮上した。だが、第9節で無敗が途切れたところから4戦勝ちなし。前節は、ガンバ大阪との”大阪ダービー”に0-1で敗れ、リーグ戦では5シーズンぶりの黒星。ここ数シーズン、勝ち越してきたダービーでも流れを変えることはできなかった。 さらに前節は、右のDF毎熊晟矢と左のDF登里享平というビルドアップでキーマンとなっていた二人が負傷交代。サイド攻撃を強みとしているチームにとって、サイド攻撃に厚みをもたらしていた両サイドバックを欠くことは大きな不安材料だろう。そんな状況で迎える今節は、その代役を務める選手の奮起が問われる一戦にもなる。 ただ前節、MF清武弘嗣がリーグ戦では今季初出場。度重なる怪我に悩まされてきたベテランが復帰できたことは朗報だ。苦しいチーム状況ではあるが、こういう時こそ力を発揮して欲しい存在なのが清武やMF香川真司といったクラブを支えてきたベテランだ。そんな二人が苦しいチーム状況に希望をもたらす存在となれるか期待だ。 対する神戸は、ホームチームとは対照的に開幕当初は勝ち切れない試合が多かったものの、直近5試合は4勝1敗と尻上がりに調子を上げている。前節は、FW大迫勇也や武藤嘉紀といった攻撃の要を温存しながらもその二人に代わって前線に入ったMF佐々木大樹とFW宮代大聖がゴールを奪い、終盤は苦しみながらも逃げ切って、大きな勝ち点3を手にしている。 ようやく上昇気流に乗り始めた感のある昨年度王者は、首位を走るFC町田ゼルビアと勝ち点「2」差。首位浮上も見えてきている。開幕から連勝を飾れなかった中で、ここに来て2度目の連勝をマーク。今節は、今季初の3連勝を掴み、更なる勢いを手にしたいのは間違いない。 両者の”関西ダービー”は、C大阪が20年から7戦無敗と勝ち越してきたが、昨季2度目の対戦では神戸が勝利を飾り、意地を見せた。その試合で決勝点を決め、勝利の立役者になったのが佐々木だ。前節、開幕戦以来のゴールをマークし、今節は2試合連続ゴールにも期待がかかる24歳に注目だ。 C大阪は上位争いに食らいつくために、神戸は首位との差を縮めるために、欲しい結果は3ポイントのみ。お互いの意地がぶつかり合う”上位対決”は12日、16時に幕をあける。