イングランドの“起爆剤候補”。読書家のハードパンチャー、アントニー・ゴードン
ピッチではパッションを放つ
そんなゴードンだが、ピッチという名の“リング”に立てば読書家とは思えないほどのパッションを放つ。ボクシングが盛んなマージーサイドで生まれ育った彼はボクシング愛好家で、見るだけでなく自分でもボクシングをする。子どもの頃にもやっていたそうだが、古巣エバートンでプロ選手になってから再開したという。 「リバプールの少年は、みんな一度はジムに通うのさ」とゴードンは『BBC』に語る。「ボクシングを再開するまで、僕は倒れることが多かった。相手に押される度によろけていた。でもボクシングを始めてからは自分の違う部分、アグレッシブな一面を出すことができている。デュエルでも、それまで以上に情熱を発揮し、勝利に貪欲になれている」 読書、チェス、そしてボクシングを融合させたフットボール選手、アントニー・ゴードン。U-21世代で欧州を制した男は、初のEURO制覇を目指すイングランド代表の起爆剤になれるのだろうか。