【秀麗富嶽十二景】縦走プランを大菩薩峠から大菩薩峠からイッキの縦走で小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山制覇
秀麗富嶽十二景の一番山頂と二番山頂を結ぶ縦走の起点に、大菩薩嶺登山口である上日川峠を選ぶ登山ファンが多く見受けられます。秀麗富嶽十二景は山梨県の4山系のひとつである大菩薩・道志山系に分類されることからも、大菩薩峠との親和性の高さはむしろ当然と言えるものです。富士山の眺望に優れた縦走スタートを大菩薩峠から、というプランはいかがでしょうか。 【写真】大菩薩峠から牛奥ノ雁ヶ腹摺山までの縦走プランを見る(全8枚)
秀麗富嶽十二景を飲み込む小金沢連嶺と大菩薩連嶺
小金沢連嶺とは狭義では石丸峠から湯ノ沢峠までの小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~黒岳と言われていますが、広義ではさらに南に向かって大蔵高丸~ハマイバ~米背負峠までとも言われています。一方、大菩薩連嶺とは大菩薩嶺の北の鶏冠山に始まり、丸川峠~大菩薩嶺~大菩薩峠~滝子山に至る峰々を言います。規模感では明らかに大菩薩連嶺の方が長大なルートと言えます。 いずれにせよ、公共交通の利便性の面から言っても上日川峠までバスで登りきり大菩薩峠を廻るプランをお勧めします。縦走中は富士山を南正面に見ながらという贅沢なトレイル。地図を広げ、矯めつ眇めつしながらでも楽しい山旅です。実際には恐ろしくタフなルートで、途中からのエスケープルート自体もやたらと長いことで知られていますので、思いつきの前に自身の脚力と向き合う時間も必要なのはいうまでもありません。大菩薩峠~小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山の二番山頂群の完登から、すずらん昆虫館前バス停に降りる代表的な縦走から始めてはいかがでしょうか。
登山インフラ整備の行き届いた上日川峠からなら安心
大菩薩嶺は標高2057mの日本百名山の1座です。代表的なルートの唐松尾根は直登ルートですが危険な箇所も少なく、ルートもわかりやすいこともあり、老若男女家族連れと幅広い層に登山意欲を掻き立てる名山です。 大菩薩嶺の人気の理由は、バス便の始発着駅ということもありトイレや駐車場も完備され、山小屋も3軒が営業しています。食事の提供から山グッズのお土産も豊富に揃っています。とりわけ大菩薩峠にある介山荘では、そこでしか買えない小金沢山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山バッジが置かれています。 どちらも山中に山小屋がないだけに、縦走出発前に入手して、下山後の山仲間との語らいに花を咲かせる手立てになるのではないでしょうか。
ソトラバ編集部