ペットの遺棄「許容できない」は4人に3人、年齢が高くなるほど許容できない傾向だが、20代は…
マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)は、このほど「ペットに関する調査(2024年)意識編」の結果を発表しました。同調査によると、ペットを捨てることについての考えは、50~60代の8割超が「許容できない」と回答した一方、20代では約4割が「仕方がない」と回答し、ペット遺棄に対する意識は他年代と比べて低いことがわかりました。 【調査結果】ペットを捨てることを許容できる?(年代別) 調査は、全国の20~69歳の男女5000人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。 現在、ペットを飼っていない3937人に対し、「今後の飼育意向」を聴取したところ、「飼いたい(飼いたい+どちらかというと飼いたい)」は31%と、2年前の調査と同様の結果となりました。年代別では、「50代」が34%とやや高く、過去にペットを飼育していた1287人では、半数を超える55%が飼育意向を示しています。 さらに、「飼いたいペットの種類」を尋ねたところ、「犬」が63%、「猫」が55%となり、2年前より「猫」を飼いたい意向が高まっていることが見て取れました。 また、「ペット飼育にあたり気にすること」については、「ペットを置いて長時間留守にできない」(44%)、「お金がかかる」(42%)が4割台、「ペットロス」(36%)、「病気になってしまわないか」(33%)、「掃除が大変」(31%)が3割台という結果になったほか、50~60代では「自分が死んだあとどうなるか」が気がかりな点として挙げられています。 次に、「動物カフェ・ペットロボット」の利用意向を調べたところ、動物カフェを「利用したい」と答えた割合は全体の29%、「今後ペットを飼いたい」と答えた1215人では56%と高くなりました。 他方、ペットロボット・エンターテイメントロボット(RoBoHoN、LOVOT、Romiなど)の試用意向は19%で、「今後ペットを飼いたい」と答えた人では34%、「現在ペットを飼っている」と答えた1063人では27%となりました。 最後に、ペット遺棄による生態系への影響が懸念される中、「ペットを捨てることに対する意見」を聞いたところ、全体の74%が「ペットを捨てることを許容できない」(許容できない57%、まあ許容できない17%)と回答。 年代別に見ると、年齢が高くなるほど許容できない傾向は増え、特に「50代」は82%、「60代」では88%と8割を超えた一方で、「20代」の41%が「ペットを捨てることは仕方がない」と答えており、ペット遺棄に対する意識は他年代と比べて低い結果となりました。
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