中日・大島洋平、目指すは『2134安打』 あと90本…大学と社会人を出た選手の通算最多安打記録更新へ意欲
中日の大島洋平外野手(39)が30日、大学と社会人を出た選手の通算最多安打記録更新への再挑戦に意欲を示した。今季の経験を経て、食に変化が表れているという背番号8。30日は愛知県みよし市の三好公園野球場で、名誉顧問を務める小、中学生対象の軟式野球大会「大島洋平杯」の決勝戦を観戦し、表彰式に出席した。 あと90本。大島が大記録を越えるため、まずはこの数だけ安打を積み重ねる。大学を出て、さらに社会人野球を経験した選手で通算2000安打を達成したのは宮本慎也、古田敦也(ともに元ヤクルト)、和田一浩(元西武、中日)と大島の4人だけで、トップは宮本の2133安打。「本当は今年、超えたかったですけどね」と語った竜の安打製造機は2044本まで迫っている。 不本意なシーズンだった。プロ15年目で初めて主に代打として起用された。23安打は年度別で最少。「試合に出てないと運動量は全然違う。出ないと筋力が落ちるのも早くなるし、1年間フワフワした感じで野球をしていました」と顧みる。 39歳で迎えるシーズンに万全で向かっていくため、少しずつ意識を変えている。それが食だ。「すごくこだわっているというわけではないけど、鶏肉の割合が少し増えた。タンパク質も多いですし。牛肉焼こうかなと思ったところで鶏肉にしよう、みたいな」。鶏肉はタンパク質が豊富で低脂質。ビタミン類も多く含まれている。「最近は手羽先の煮込んだスープをよく食べます」と鶏料理に舌鼓を打っている。 プロの第一線を走り続ける中、意外にも食へのこだわりは強くなかった。どちらかといえば「食べて飲んだ分、動けばいいでしょというタイプ」。それでも、もう一花を咲かせるために挑む来季、15年間のキャリアで培ったものに新たな要素を加える。 昨季まで12年連続で規定打席とシーズン100安打を達成。再びレギュラーとして試合に臨めば、90安打は通過点だ。「まずは、荒木さん(雅博=元中日)があと1本のところにいる。先輩を追い越して、その次は古田さん、宮本さんを目標にやっていきます」
中日スポーツ