NHKで異彩を放つ「ギャルモデルの熱演」…“口喧嘩最強ギャル”が朝ドラに大抜擢されるまで
橋本環奈さんがヒロインを務め、平成ギャルにフィーチャーするという異色のストーリーが話題の朝ドラ『おむすび』(NHK)。 【画像】今もバラエティで大活躍を続ける「元祖ギャルタレント」 2004年からスタートした物語はギャル姿の橋本さんが大きな注目を集めましたが、ギャルタレントのみりちゃむ(大木美里亜)さんがギャル軍団リーダーを演じたこともSNSを沸かせました。 “旬のギャルタレント”だったという理由が大抜擢の理由でしょうから、そう考えるとこれまでの歴代ギャルタレントたちの功績もあってこそのキャスティングだったとも言えます。 そこで今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、みりちゃむさんに繋がるギャルタレントの系譜を振り返っていきます。
本流は2大ギャルファッション誌の出身者
2000年代以降、バラエティ番組で欠かせない存在となっていったギャルタレント。 明確にギャルタレントとして認知されていたわけではありませんが、若槻千夏さんや木下優樹菜さんらはブレイク当初、茶髪にギャルっぽいメイクをしていたため、広義の意味でギャルタレントとカテゴライズしてもいいでしょう。 ただ、ギャルタレントの本流は2大ギャルファッション誌とも言える『Popteen』モデルと『egg』モデルの出身者です。 『Popteen』モデルからテレビのバラエティ番組でも人気となった小森純さんや、『egg』モデルとして活躍し、恋愛リアリティショー『テラスハウス』(フジテレビ系)で脚光を浴び、「バイブス」という流行語を生み出した今井華さんらは、ギャルタレントの本流。 『Popteen』と『egg』はそのときどきで旬のギャルタレントを輩出してきているのです。
『Popteen』みちょぱやにこるん以外にも多数
『Popteen』出身者は小森さんのほかにも益若つばささん、鈴木奈々さん、くみっきー(舟山久美子)さん、にこるん(藤田ニコル)さんらがおり、特にみちょぱ(池田美優)さんの大ブレイクは特筆すべきところでしょう。 ギャルタレントというと、おバカっぽい発言がウケてバラエティ番組に引っ張りだこになっていくケースが多かったのですが、その“流れ”を変えたのがみちょぱさんだったのです。 みちょぱさんは、ズバズバとストレートな発言をするというのは従来のギャルタレントと同じでしたが、彼女の発言は物事の本質を突いていることが多かったため、ワイドショーのコメンテーターとして呼ばれるようになり、ついにはMC業にも進出。おバカキャラという固定観念をぶっ壊し、ギャルタレントを次のフェーズに推し進めたという功績があります。