バナナはダイエットに効果的? 栄養士がアンサー
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 古くから定番の果物で、驚くほど汎用性が高いバナナ。スムージーに入れたり、ピーナッツバターと合わせたり、そのまま食べたりと幅広い食べ方ができる。けれど体重を減らしたいなら、今まで食べてきたものを改めて見直したいところ。ケトダイエットのような一部のダイエットでは、バナナを避けるよう勧めている。では、バナナは体重減少に効果的? それとも、体重計の数値を減らしたいときは避けるべき? 減量に関するほとんどすべてのことと同じように、バナナがいいかどうかは状況によって変わる。しかし栄養士らは、バナナを避ける必要もないし、普通に食べる量の範囲内であれば摂取量を制限する必要もないと話している。「毎日一本のバナナを食べることは害にはなりません」と、ラトガース大学保健専門学科で臨床予防栄養学科の准教授を務めるデボラ・コーエンさんは話す。では、バナナと減量にはどのような関係がある? 栄養士に解説してもらった。
バナナの健康メリット
ダイエット目的でバナナを食べようとしているなら、いくつか覚えておくべきことがある。栄養士によると、バナナを食べることで得られる最大のメリットは以下の通り。 ・ビタミンを豊富に含む 「バナナはビタミンB6とC、カリウム、マンガン、食物繊維の優れた供給源です」と話すのは、フロリダ州オーランドの「タラ・ギダス・ニュートリション・コンサルティング」のオーナーで登録栄養士の資格を持つタラ・ギダス・コリンウッドさん。カリウムは神経と筋肉の機能に必要な電解質で、非常に大きな利点です、とカリフォルニア州ラグナビーチの「80トゥエンティ・ニュートリション」のオーナーで登録栄養士の資格を持つクリスティ・ブリセットさんは話す。「カリウムは、炭水化物の代謝とたんぱく質の生成に不可欠です」と彼女は続ける。「汗をかくとカリウムが失われるので、激しい運動の後にバナナを食べることで、失われたカリウムを補うことができます」 ・ゆっくり消化する 満腹感を長続きさせる食物繊維にくわえ、バナナには「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」と呼ばれる、消化に耐えて腸内で糖に分解されない炭水化物が含まれます、と説明するコリンウッドさん。これは血糖値の急上昇を防ぐのに役立ちます、と彼女は話す。 ・胃にやさしい バナナは「消化しやすい食べ物です」とブリセットさん。さらに胃に優しいバナナは、胃腸の問題を抱えている人にとっていい選択肢と言える。 ・トレーニングに役立つ 持ち運びに便利なバナナは、忙しくて活動的な人にとってすばらしい炭水化物の選択肢になります、とブリセットさんは話す。「運動前の手軽なエネルギー補給や、運動後の回復の一部に最適です」と彼女は補足する。