記者会見に出席した井上尚（右）と武居＝東京都千代田区（奥村信哉撮影）

ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者、井上尚弥（大橋）が12月24日に東京・有明アリーナで防衛戦を行うことが24日、主催者から発表された。国際ボクシング連盟（IBF）と世界ボクシング機構（WBO）の同級1位、サム・グッドマン（オーストラリア）の挑戦を受ける。東京都内で会見した井上尚は「今年を締めくくるという意味で、またインパクトのある試合をしていきたい」と抱負を述べた。 9月に元同級世界王者のTJ・ドヘニー（アイルランド）にTKO勝ちした井上尚にとって、2017年以来となる年間3試合目。「自分の中で調整する上で、いい試合数と改めて思うことができた」と自信を示した。グッドマンは会見にオンラインで参加。「わざわざ東京まで行って、リングの上で倒れてしまうことは考えていない」と王座奪取に意欲を示した。 会見では井上尚が、ドヘニー戦を「さえなかった」と評したグッドマンに「それはドヘニーが（消極的な）〝塩試合〟に徹したから。ぜひ熱い試合を」と呼びかける場面もあった。 同じ興行ではWBOバンタム級王者、武居由樹（大橋）の2度目の防衛戦も行われる。対戦相手は調整中で、大橋ジムの大橋秀行会長は「数日で決定する」と説明。ここ2試合、判定勝ちの続いている武居は「今度はバチッとKOで勝ちたい」と意気込んだ。