滋賀地盤の総合スーパー 平和堂 愛知で出店加速、県内20店体制へ 来月名古屋・守山に出店
滋賀県を地盤に総合スーパーを展開する平和堂(本部滋賀県彦根市、平松正嗣社長)は、愛知県内で積極的な出店を継続する方針だ。25日、知多市内初出店となる平和堂「知多店」(知多市八幡竹後20)をオープンした。来月中旬には「守山小幡店」(名古屋市守山区)の開業を予定し、県内20店舗体制が整う。近隣型のショッピングセンター(NSC)を中核に「ドミナント(地域集中出店)展開を進めたい」(平松社長)考えだ。 愛知県内19店舗目、平和堂として165店舗となった知多店の店舗面積は約5800平方メートル。食品スーパーを核店舗に、いずれも知多市初出店となる「無印良品」「スターバックスコーヒー」などの専門店を集積するNSCと位置付けている。 約2千平方メートルの直営スーパーでは、地場野菜や産地直送の魚など素材の品質と鮮度にこだわった食材のほか、平和堂自慢の店内手づくり総菜を豊富にそろえる。鮮魚売り場では、子どもでも食べやすい「骨取り切身」を用意。精肉売り場では、食卓にのぼる機会の多いブタの小間切れ肉などをお手ごろ価格で提供する。
同日、報道陣向けに知多店で店舗説明会を開いた。平松社長は「東海エリア、特に愛知県では食品(スーパー)を中心としたドミナント形式での戦略を進めている」と説明。広域から集客が見込めるNSCタイプの出店を軸に進める一方で、「(出店地域を)広げていく間に、ドミナントの間が埋まっているわけではない。名古屋市内を含め、(出店地域の)密度を高めていきたい」と強調。「既存店の強化も進めながら、(新規出店の)優良な物件をしっかり獲得できるよう頑張りたい」と話し、出店拡大に意欲をみせた。 平和堂は4月に、NSCタイプの「日進香久山店」をオープン。新設の知多店を含め、愛知、岐阜の両県で26店舗を展開している。