方墳から大王墓の埴輪、富田林 最古級の馬形、大型円筒も
大阪府富田林市の喜志南遺跡で、墳丘が削られた方墳(5世紀前半、1辺約30メートル)が見つかり、市文化財課が11日発表した。墳丘は大型ではないが、最古級の馬形埴輪のほか、大型の円筒埴輪(直径約30センチ)が出土するなど「大王墓と遜色ない埴輪」という。市はこの古墳を喜志南カイト古墳と名付けた。 5世紀前半は、古市古墳群にある誉田御廟山古墳(応神天皇陵、大阪府羽曳野市)が築かれるなど大王墓が巨大化する時期。発掘では周濠や、外側の堤を覆った葺石も見つかり、地形などから方墳と判断した。 出土した埴輪は、15日から大阪大谷大博物館(富田林市)で展示される。