広島・床田 群抜く安定感7回1失点 セトップタイ4勝目呼び込んだ細心の注意「一発も嫌だし」
「ヤクルト1-2広島」(14日、坊っちゃんスタジアム) 広島が接戦を制し、再び貯金1とした。 【写真】帽子がズレるほどの熱投を見せた床田 笑顔で勝者の列に加わった。安定感抜群の投球は地方球場でも変わらない。床田寛樹投手(29)が7回5安打1失点でハーラートップタイの4勝目。相手の早打ちにも動じず「慎重にならずに、ゾーンで勝負できた」と振り返った。 五回終了時で球数はわずか52球。完封ペースでスイスイと腕を振った。「風が左翼方向に吹いていたので(右打者の)内角は厳しく、外角は向こう(右翼)に打たれても本塁打はないという感じで入れた」と普段と違う環境でも周囲の状況を的確に把握。サンタナ、オスナと右打者には長打を許さなかった。 2点リードの六回1死一塁では村上に四球。2死一、三塁でオスナにも四球を与えたが、西川を中飛に仕留めた。「一発も嫌だし2点差だったので、村上、オスナへの四球は仕方ないと言えば仕方ない」と細心の注意を払って攻めた。その上で「僕のレベルがもっと上がれば、あそこで勝負して勝てるようになりたい」と向上心を燃やした。 松山では6回1失点で勝ち投手だった22年4月13日・ヤクルト戦に続き2連勝。移動日の13日は登板前日だったため、松山のご当地グルメを堪能できなかったが「嫌なイメージもないので」とニヤリ。「試合をつくっていけば、勝てる試合も増えると思う。試合を壊さないようにしたい」。頼れる左腕にはまだまだ、大きな仕事が待っている。