池田耀平が日本歴代2位の2時間5分12秒 日本新逃すも終盤から粘って6位と健闘/ベルリンマラソン
ベルリン・マラソンは9月29日、ドイツ・ベルリンで行われ、男子では池田耀平(Kao)が日本歴代2位の2時間5分12秒で6位に入った。 男子マラソンの日本歴代10傑をチェック! 池田は序盤第2グループでレースを進め、最初の5kmは15分02秒。その後5km14分30秒~14分50秒あたりで走り、ハーフは1時間2分28秒で通過し22位だった。30kmでも1時間28分57秒で19位だったが、35kmまでの5kmを14分32秒でカバー。13位まで順位を上がると、40kmまでの5kmも14分54秒と粘って、一気に7位まで押し上げた。この時点で1時間58分23秒。残り2.195kmを6分32秒でカバーすれば、鈴木健吾(富士通)が2021年3月のびわ湖毎日で出した日本記録(2時間4分56秒)を更新する可能性もあった。 最後は勢いがやや衰え、日本新を逃したが、さらに1人を抜いてフィニッシュ。初マラソンだった昨年2月の大阪でマークした自己記録(2時間6分53秒)を1分41秒更新し、東京世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)も突破した。 池田は静岡県出身の26歳。島田高時代は3年時のインターハイ1500mで5位に入っている。日体大では駅伝などで活躍。4年時には10000mで当時の大学記録となる27分58秒52をマークし、箱根駅伝では2区で日本人トップの区間3位で駆け抜けた。 2021年にカネボウ(現・Kao)に入社。昨年の初マラソンを経て、パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ出場資格を得たものの、回避して秋のアジア大会に出場し6位に入っている。ファイナルチャレンジでのパリ五輪代表を狙って、今春の東京は招待選手でエントリーしたものの、故障で欠場していた。 ほかの日本勢では田村友佑(黒崎播磨)が自己新の2時間7分38秒で19位だった。レースはM.メンゲシャ(エチオピア)が2時間3分17秒で優勝した。
月陸編集部