トヨタ・細川拓哉が2大大会初登板 兄は中日の成也 日本選手権
第49回社会人野球日本選手権大会は第5日の2日、京セラドーム大阪で1回戦があり、前々回大会優勝のトヨタ自動車が8―2で日本製紙石巻に勝ち、5大会連続で初戦を突破した。トヨタ自動車は2年目右腕・細川拓哉投手(24)が2大大会で初登板した。 【熱戦を写真で】 日本製紙石巻 vs トヨタ自動車 7点リードの七回に2番手として登板。直球は自己最速にあと1キロに迫る149キロをマークしたが、先頭から連打を許して無死一、二塁のピンチを招いた。 味方の好守で併殺に仕留めて2死までこぎ着けたが、次打者に高めに浮いた変化球を適時二塁打とされて1失点。この回限り、1回3安打1失点でマウンドを降りた。 「ずっとこのために練習してきたので緊張して体が動かなくなったわけでなく、良い緊張感の中で投げることはできた。感覚は良い方だったが、真っすぐに頼ってしまった部分があったと思う。どの球を投げれば良かったのかを研究し、反省したい」と振り返った。 兄はプロ野球・中日で中軸を担う成也外野手(26)。2022年12月の現役ドラフトでDeNAから中日へ移籍した後、2年連続で20本塁打以上を放った。 細川投手は兄と同じ茨城・明秀日立高ではエースとしてセンバツ大会に出場し、東北福祉大を経てトヨタ自動車入り。兄弟はともに愛知県に本拠地を置くチームに所属しており、今も定期的に会って野球談議に花を咲かせ、打者目線からのアドバイスをもらっているという。 「兄貴は毎日、すごくハードワークしているので自分も努力を惜しまずに練習している。兄貴の名前が知られているが、弟も良い選手だと言われるように負けじと頑張って、その結果、プロ野球選手になれるように」と飛躍を誓った。【長宗拓弥】