オスロに核兵器廃絶を願う火が灯る 日本被団協ノーベル平和賞受賞 「核兵器をなくすためにどうしたらいいか話し合いを」【長崎発】
「やっとここまで来ましたよ」長崎では
長崎市役所では授賞式のパブリックビューイングが行われ、被爆者や市民など約160人が集まった。午後9時半ごろ被団協の代表委員3人にメダルなどが授与されると、会場からは大きな拍手が送られた。 長崎被災協 長野靖男さん(81)は「うれし涙が流れた。日本の被爆者の闘いや運動をやっと世界が認めてくれた。先人の渡辺千恵子さんや山口仙二さんも谷口稜曄さんも喜んどると思う」と話した。 被爆者の城臺美彌子さん(85)は「次々に亡くなっていったその方々が浮かんでき、“お疲れ様、やっとここまで来ましたよ。でも、これからまた”と言いたい。絶対に核兵器を使わせないようにしたいです」と気持ちを新たにしていた。 被爆二世の佐藤直子さんは被爆者の父・池田早苗さんの遺影を携えて会場を訪れ「父が生きているうちに取ってほしかったというのが本当の気持ち。ずっと続けて活動してきたことが世界で認められたということは天国ですごく喜んでいると思う」と父に想いを馳せた。 授賞式でメダルを受け取った田中重光さんの孫の梨音さん(13)も祖父の晴れ舞台を見守り「まずおめでとうと言いたい。被爆者が少なくなってきているから、被爆体験をおじいちゃんから聞いて同級生に伝えたい」と話した。 現地時間の11日には被爆者が高校や大学などで被爆証言を行い、被爆の実相や核兵器絶の思いを若い世代に伝えることになっている。 (テレビ長崎)
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