鹿児島県 西名誉会長(奄美空手道連)、西川氏(徳之島町) 国の生涯スポーツ功労者賞受賞 普及と競技力向上に尽力
2024年度国の「生涯スポーツ功労者」と「生涯スポーツ優良団体表彰」の表彰式が18日、文部科学省(東京)であり、生涯スポーツ功労者賞を奄美空手道連盟の西決造(けつぞう)名誉会長が表彰された。このほか奄美関係ではスポーツ功労者に徳之島町スポーツ推進委員の西川三枝子氏、生涯スポーツ優良団体表彰として亀津壮年スポーツ愛好会(東守仁代表)が受賞した。 功労者賞を受賞した西名誉会長は「立派な賞をいただいた。天に上るくらいうれしかった」と笑顔で語った。 相撲などのスポーツで活躍していたという西名誉会長は15歳の時に空手と出会い、沖縄の空手道剛柔流(ごうじゅうりゅう)の尚礼館(しょうれいかん)に入門。以降、競技の楽しさを肌で感じ、奄美での競技普及を目指そうと、25歳の時に自身の道場である剛柔流心道館(しんどうかん)を立ち上げ、門下生らと共に奄美空手道連盟を創設。当時の空手道は危険なスポーツと認識されていたとのことで「空手道は武道であり、青少年の健全な育成にもなる」ことを理解してもらうため、市の教育委員会へ幾度も足を運んだという。奄美での空手道大会や競技環境の整備、指導者育成にも尽力。全空連の審判も務めた。同連盟の会長職を経て2017年から同連盟の名誉会長職を務めており、「空手は生涯スポーツ」をモットーに80歳となった現在も週1回は道場で門下生の指導を担当している。 受賞を受けて16歳の時から西名誉会長の指導をいただいたという県空手道連盟の里島正志会長は「奄美空手道連盟、県空手道連盟の役員として、青少年健全育成、競技力向上や連盟組織の後進育成に尽力された。受賞は地元の奄美空手道関係者にとって誇りで、大きな喜び」と語った。 受賞を受けた西名誉会長は「空手が大好き。好きだからこそ、ここまで続けられてきた。今回受賞できたのも多くの皆さんのおかげ。感謝したい」と語った。 2024年度のスポーツ功労者賞の受賞者は男性126人、女性33人、優良団体賞はスポーツクラブ52団体、スポーツクラブ以外の団体が53団体それぞれ受賞した。