恋人と娯楽費が「月5万円」も違います。結婚後の不仲の原因「金銭感覚差」のレッドラインでしょうか?
結婚を見据えて異性と付き合うと、相手の金銭感覚が気になるという人は多いでしょう。金銭感覚がズレている恋人と結婚すると、後悔するリスクがあります。結婚するにあたり、ストレスなく生活するうえで「金銭感覚が合っている配偶者をみつける」ことは、非常に重要です。 実際に、裁判所にも金銭感覚がズレていることを理由に、婚姻関係事件が持ち込まれています。お金に関するストレスを軽減するためにも、可能な範囲で金銭感覚をすり合わせましょう。 そこで本記事では、金銭感覚のズレに関するアンケート調査の結果や、価値観のすり合わせ方に関して解説します。
金銭感覚のミスマッチは危険
ウェブスターマーケティング株式会社(東京都渋谷区)は、2021年11月に彼氏に冷めた経験がある女性500人を対象とした「気持ちが冷めた瞬間に関するアンケート調査」を行いました。 彼氏への気持ちが冷めた瞬間で「金銭感覚の違い・借金」という回答が4位にランクインしており、お金の問題は良好な関係を継続するうえで重要であることが分かります。具体的には、「デート代が1円単位で割り勘のとき」「お金の使い方が自分にとって非常識だったとき」に気持ちが冷めてしまうことがあるようです。 付き合っているうちに、「何だか、お金の価値観が違うな」と感じたら要注意です。もし違和感を放置したまま結婚すると、お金の問題が離婚に発展するリスクがあります。 実際に「令和2年度婚姻関係事件数」では、婚姻関係事件の申立てを動機として「浪費する」を挙げた人が多くいます。人数は夫で1883人・妻で4020人となっており、妻が夫に対して「無駄遣いをしている!」という怒りを抱えているケースが多いようです。
金銭感覚のズレは将来への不安につながる
今回の相談者であるAさん(女性)は、彼氏との金銭感覚のズレで悩んでいるそうです。いろいろと事情を聴取したところ、毎月の娯楽費に充てる予算が5万円もズレていることが分かりました。 「私も、自分の趣味や娯楽を楽しむための時間とお金は必要だと思います。ただ、将来に備えてある程度貯金もしたいと考えているため、今の彼氏と交際を続けるべきか、悩んでいます」と語っています。 Aさんの毎月の娯楽費に充てる予算は3万円で、Aさんの彼氏は8万円も使っています。Aさんの彼氏が「高給取り」で、毎月8万円を娯楽費に割いても十分に貯金ができているようであれば、特段問題はありません。 しかし、Aさんの彼氏の年収が「平均並み」の場合、いささか将来に不安を抱えてしまうでしょう。Aさんからすると「そんなものにお金を使うんだったら、将来のために貯金してくれ」と感じるのも無理はありません。