柳田離脱でも盤石のソフトバンク&人気圧倒の日本ハム。両チームの戦力を徹底分析!
良くも悪くも流れが変わり、今年もさまざまなドラマが生まれたプロ野球交流戦。3週間の激闘で生じた数々の"異変"を野球評論家のお股ニキ氏と共に振り返る! 【プロ野球 交流戦"異変"ワイド・第2回】はソフトバンクと日本ハム。*成績は6月11日時点 【写真】交流戦でも好調、日本ハムの「打てる捕手」 * * * ■ソフトバンクの盤石ぶりに揺るぎなし!! パ・リーグを独走中のソフトバンクに衝撃が走ったのは交流戦序盤の5月31日だった。主軸打者の柳田悠岐が走塁中に右太もも裏を痛めて途中交代。全治約4ヵ月と診断され、今季レギュラーシーズン中の復帰は絶望的と報じられている。 離脱時点で打率.293、打点35は共にリーグ2位につける好調ぶりを見せていただけに、独走中のチームへの影響も大きいのかと思いきや、お股ニキ氏は「柳田のいる打線が100とすれば、離脱後の今の打線は97くらい。精神的な影響は小さくないが、致命的なものではない」と語る。 確かに、柳田離脱後もチームは2勝1敗ペースを維持しているが、なぜ影響が出ないのか。 「柳田は2019年にも走塁中に肉離れを起こして長期離脱していますが、あの頃のほうがチームに与えるマイナスの影響は大きかった。35歳になった現在も、柳田はリーグ屈指の存在で数字もしっかり残せていましたが、2019年に比べれば今はそこまで依存度が高くない。このまま2勝1敗ペースを維持できれば、シーズン勝率6割8分は十分狙える。申し分ない強さです」 柳田不在でも強さが変わらないのは、もちろん12球団随一の層の厚さがあるからだ。 「代わりにライトを守る柳町達(たつる)が打率4割と活躍。そもそも、投高打低の今季は得点が入りにくいので打撃面のマイナスが小さく、防御率1点台にも迫る盤石すぎるソフトバンク投手陣なら、3点取れば勝機は見えます。むしろ、牧原大成と三森大貴(まさき)が相次いで離脱したセカンドの穴のほうがそれなりに痛手です」 ■日本ハムの"タレント軍団化"が止まらない!!