メルカリ執行役員 CEO Workの太田麻未氏。

メルカリは10月23日、スポットワークサービス「メルカリ ハロ」の登録者数が800万人を突破したと発表した。「メルカリ ハロ」の利用店舗など、申し込みに同意した店舗も、累計12万店舗を突破したという。 【全画像をみる】「メルカリ ハロ」急成長、タイミーに迫る。登録者800万人突破 業界最大手・タイミーが発表している登録ワーカー数は、2024年9月時点で900万人、登録事業者数で29万7000拠点。 メルカリ ハロは2024年3月にサービスを開始。7カ月弱でタイミーに迫る登録者数を集めたことになる。

すしざんまいやヤマト運輸、全国で求人募集

「非常に好調なペースで推移している」 10月23日、メルカリ本社で開かれた記者会見で、メルカリ執行役員 CEO Workの太田麻未氏は、登録者数の伸びについてこう評価した。 メルカリ ハロはさらに掲載求人を増やすための戦略として、大手企業で本格的な導入をさらに進める。 具体的には11月から大手寿司チェーン・すしざんまいが全国で求人を掲載するほか、物流王手・ヤマト運輸では10月から主要エリアでの求人を掲載する。 また世界280都市以上で電動モビリティシェアリングサービスを展開するLimeの日本法人でも、イベントスタッフの募集を行うという。 「サービスローンチ以降、実に様々な企業が求人掲載を開始している。サービス開始時には4万店舗だった申し込み店舗数は、半年強でおよそ3倍の12万店舗に拡大しており、これまで以上にさまざまなお店で働けるようになる」（太田氏）

「持続可能な物流の一助に」

この日、メルカリ本社で開かれた記者会見には、ヤマト運輸の担当者も出席。 ヤマト運輸では物流ハブ拠点「厚木ゲートウェイ」で導入を始めたという。 厚木ゲートウェイの1日の作業人数は約900人とした上で、「フルタイマーが約35人、パートタイマーが約450人、アルバイト社員が約180人、派遣社員が約450人、スポットワークはまだ導入して1カ月だが、20人～30人に働いてもらっている」と説明した。 「スポットワーク募集者の方は近くにお住まいの方が多い。今後スポットワーカーという働き方は、持続可能な物流ネットワークの実現の一助となると考えている」 （ヤマト運輸厚木主管支店の鈴木英行氏）