15歳で初優勝 21歳で10勝目 石川遼の通算20勝を振り返る
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(10日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆1万48人) <2012年>石川遼が御殿場でツアー最年少10勝目
■1勝目 2007年5月 マンシングウェアオープンKSBカップ
東京・杉並学院高入学直後の5月に初めて出場したプロツアーで初優勝。悪天候のため最終日に決勝36ホールを回る変則スケジュールをものともせず、1980年に「中四国オープン」を制した倉本昌弘以来のアマチュア優勝を、史上最年少の15歳245日で達成した。
■2勝目 2008年11月 マイナビABCチャンピオンシップ
2008年1月にプロ転向。シーズン1年目の10月に初勝利を飾った。最終日の最終18番(パー5)で見せたグリーンサイドからのウォーターショットが語り草に。17歳にしてルーキーイヤーの賞金ランキングを5位で終えた。
■3勝目 2009年6月 ミズノオープンよみうりクラシック
単独首位で迎えた最終日に後半12番でOBゾーンに2回打ち込み、「9」を記録。後続に追いつかれながら、16番(パー5)でチップインバーディを奪って優勝した。4月の「マスターズ」に主催者推薦で出場しメジャーデビュー。「全英オープン」の出場権も獲得した。
■4勝目 2009年8月 サン・クロレラ クラシック
日本を代表する名コース、北海道・小樽CCで初日から首位スタート。最終日の最終18番をブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)と首位で並んで迎え、バーディを奪って自身初の完全優勝を決めた。池田勇太や片山晋呉を破った勝利にうれし涙。
■5勝目 2009年9月 フジサンケイクラシック
2位に2打差を付けて単独首位からスタートした最終日は4バーディ、3ボギーの「70」。後続が崩れたことで2位に5打差をつけて圧勝した。18歳の誕生日を迎えるまでに通算5勝。賞金レースで初めてトップに立った。
■6勝目 2009年10月 コカ・コーラ東海クラシック
最終ラウンドでダブルボギーを2つ喫し、3人が首位で並び最終ホールへ。池田勇太、梶川剛奨との三つ巴の争いで、ラフからの第2打をピンそば30㎝につけるスーパーバーディで決着をつけた。シーズン4勝目。12月に史上最年少の賞金王(18歳)に輝いた。
■7勝目 2010年5月 中日クラウンズ
首位に6打差の18位から出た最終日に12バーディを奪い、世界の主要ツアーにおける18ホールの最少ストローク「58」(パー70)を記録。2位の藤田寛之、ポール・シーハン(オーストラリア)に5打差をつける圧巻の逆転劇でシーズン1勝目を飾った。