坂東龍汰と三浦獠太、ロータスに乗って初のサーフトリップへ “Wリョウタ”の意外な関係とは?
旅の季節が今年もやってきた。クルマは、我々を見知らぬ土地へ誘う。かつての若きジェントルマンは旅を通し、見聞を広め、人生を豊かにしてきた。GQ JAPANはこの秋、千葉、丹波篠山、沖縄、北海道の新しい旅を提案する。クルマを相棒に、いざ、グランドツーリングへ。 【写真を見る】“Wリョウタ”の旅物語(7枚)
「サーフィンにふたりで挑戦したい」
坂東龍汰のシンプルなひと言から、この旅ははじまった。相棒として声をかけたのは俳優仲間の三浦獠太。いくつかのドラマで共演したことがきっかけで、同い年ということもありプライベートでもつきあうようになった。 サーフィン経験は、坂東は10年以上前に1 度だけ、三浦は初めて。週6~7回サウナに通うという三浦からの提案で、アフターサーフのサウナタイムを計画に加えたWリョウタのサーフトリップだ。 「そんなに仲良くないよな」(坂東) 「たまにサウナ行ったり、たまに焼肉行ったり、たまにカラオケも行くだろ?あと運動。野球やったりフットサルやったり」(三浦) 「結構仲良いな(笑)」(坂東) こんなふたりの関係。フリ、ボケ、ツッコミが絶妙な会話を繰り広げる。仲良くないわけがない。 日曜の夜、雨上がりの都内を出発。車内で交わした仕事の話、取り留めのない話がふたりの距離をまた縮めてくれたようだ。グランドツーリングには、そんな作用もある。 目指した場所はふたりの住む東京都心から南東へ約90分走ったところに位置する千葉県一宮町。東京2020オリンピックで初の正式競技となったサーフィンの会場となったエリアだ。近年はサーフタウンとして町の発展も著しく、移住者や東京との2拠点生活者も増加している。サーフレッスンやスクールを開催するショップも多い。 天候や季節、潮の干満で千変万化する波に一枚のボードを操るサーフィンは、「乗れる」ようになるまで、なかなか胆力を必要とする。 しかしながら、波に押されて疾走する感覚を味わってしまったら最後、その快感を求め生活を変える人さえいる。体力や技術に加えて、波を観察する力、ほかのサーファーや周辺環境への配慮など、インテリジェンスを求められるアクティビティでもある。「このビーチで乗馬の撮影があったときに、サーファーがスーッと波に乗っている姿が気持ちよさそうで」。サーフィンに対する興味を話してくれた坂東。撮影当日は、ビギナーに打ってつけの小ぶりで綺麗に整った波。日の出とともにポイントに到着した。陸でインストラクターから簡単なレッスンを受け、まだ太陽が低く海面のリフレクションと逆光が見せる幻想の海へパドルアウトする。坂東が一本めからテイクオフしてボードの上に立つミラクルを起こす。負けじと三浦もテイクオフを試みるが……。 「めっちゃくちゃ疲れた!でも気持ちいい」(坂東) 「いきなり坂東がボードに立ったから、プレッシャーでした。朝イチからサーフィンするって、すごくいいですね」(三浦) まだ時計の針は8時を指している。今日は一日が長い。「サウナの前にSUP(スタンドアップパドルボード)もやってみない?」 三浦の提案に坂東は、すぐにサムズアップで応えた。