<ユーロ決勝速報>ポルトガルのC・ロナウドが前半に涙の負傷退場
サッカーの欧州選手権2016(ユーロ2016)の決勝戦が10日、フランスのスタッド・ド・フランスでフランス対ポルトガルの間で行われ、ポルトガルのエース、クリスティアーノ・ロナウドが前半24分に左ひざを負傷して途中退場するアクシデントがあった。ナニと共にツートップを組み先発したロナウドだったが、7分過ぎに、パイエの激しいタックルを左ひざに受けてピッチに倒れこんだ。一度、ピッチの外に出てから戻ったが、16分過ぎには、痛みに耐えれなかったのか、再び左足を放り出してピッチに座り込んだ。左ひざをアイシング処置を行い、抱えられたままピッチの外へ出て今度はテーピング処置を受ける。 ポルトガルは 急遽、4-3-2と、9人でシフトチェンジ。20分過ぎにロナウドがピッチへ戻ると、左サイドに張らせて、ナニをワントップ。なんとか運動量を抑えながら、ロナウドを生かそうという布陣を組んだが、左足を引きずるようにして、まともに走れない。23分、ロナウドは自らキャプテンマークを外して再びピッチに座りこみ、プレー続行が不可能な意思表示をして、ついに担架が運ばれて退場した。 その目には涙があふれていた。 「夢は代表での優勝。僕らが勝てると信じている。歓喜の涙を流したい」 そう決勝を前に語っていたチームのエースであり、精神支柱を、悲願の初優勝を狙うポルトガルは、前半に失うことになった。