このクレヨンには「完熟みかん色」や「みかんの枝色」も! みかんの廃材から生まれた〈みかんくれよん〉
コロカルニュース
■みかんの木のさまざまなパーツから生まれた鮮やかな色 子どものお絵描きアイテムを探している親御さんたち。〈株式会社はまさと〉が手がける、和歌山県のみかんの廃材をアップサイクルした〈みかんくれよん〉を手にとってみてはいかがですか? 【写真で見る】ご当地フォントの「和歌山ふぉんと」が採用されたパッケージ。フォント利用料の一部収益は福祉に還元されます。 はまさとは、一次産業の課題解決を目指す和歌山県のベンチャー企業。「浜と里をもっとおもしろく」をコンセプトに、県内の生産者を取材・産品を販売する産直ECサイト〈5STAR MARCHE〉の運営や、生産者と連携しながら一次産業の課題解決と伴走型支援を目指しています。 同社は、県内の生産者への取材・圃場訪問を通し、「一次産業をもっと身近に感じられるきっかけづくりとなれば」との思いから、みかんくれよんの商品開発をスタート。 色の種類と活用素材は、 青みかん色:間引きで落とされる摘果みかん じゃばら色:温州みかんと時期をずらして収穫される雑柑(晩柑) 完熟みかん色:加工品をつくる時に出る、完熟みかんの皮 みかんの枝色:木の健康を保つための選定でカットされた、剪定枝 みかんの炭色:畑に撒かれる、みかんの木が材料の柑炭 全5色展開で、みかんの皮や剪定枝など、みかんを栽培・販売する過程で出てきる素材を使用しており、1年間の栽培プロセスを楽しく想像しながらお絵描きできそう。原材料はすべて自然由来なので、子どもが口に入れてしまっても大丈夫だといいます。それはありがたいですね。 デザインも地元のオリジナリティが詰まっており、パッケージデザインのフォントには、「障がい者の方のアート作品をデザイン化し社会に繋ぐプロジェクト」で作成された、ご当地フォントの「和歌山ふぉんと」を採用。フォント利用料の一部収益は福祉に還元されます。2024年4月末までクラウドファンディングを実施し、約100万円の資金を調達。一般販売は5月下旬より、地元のお土産屋さんや、自社ECサイト〈5STAR MARCHE〉でスタートしました。 お土産や贈り物にもよさそうなみかんくれよん。こちらをきっかけに、みかんの生産過程にも関心を持ってみませんか? writer profile Kanae Yamada 山田佳苗 やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。