画像認識「マシンビジョン」のコグネックスが狙う"新次元"
4月2日には、世界初のAI搭載3Dビジョンシステムを発表した(写真:プレスリリースより)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は企業の製造・流通工程を画像認識システムで自動化するマシンビジョンの世界的大手、コグネックス(CGNX)を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)コグネックスは創業40年を超える業界のパイオニアだが、AI(人工知能)技術を実装した新たな製品とシステムで、もう一段の事業拡大を狙っている。 1981年、視覚認知の研究に携わっていた技術者が夏休み中の大学院生2人を誘う形で「マシンビジョン」技術を産業界で実用化する事業をスタートさせた。カメラで取り込んだ画像を認知・分析することで、完成品のサイズ計測や選別、不良品検出などを行ったり、製造工程における精緻な位置決めなどを支援したりする機器とそれを動作させるソフトの開発に着手した。 1982年には、工業製品に直接印字された文字や数字、記号を読み取って認識することができる「データマン」を商品化。タイプライターの文字盤へ記された文字位置が正しいかを検査する装置として納入されたのが、コグネックスとして初めての取引となった。
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大和証券 米国株執筆班